伊東市の奥野ダム・松川湖周辺をカメラ散歩してきました。
松川湖は伊豆半島の本格的なロックフィルダムである奥野ダムによって造られた人造湖です。1989年に完成し、洪水調整や伊東市への水道用水の供給を目的としています。
本日はSONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS SONYのマクロレンズと一緒。カメラとレンズに負けている私ですが、楽しんでいます。
[カメラ散歩]伊東市の奥野ダム・松川湖周辺
奥野ダム・松川湖周辺は市民が散歩やウォーキングなどを楽しむ所でもあります。
マクロレンズでも景色も撮ることもできます。
湖畔には約4.8㎞の遊歩道が整備されていて、四季折々の自然を楽しむことができます。
春は桜、秋には紅葉が美しく、散歩をする人、ジョギングを行う人、ペットと遊ぶ人など多くの人が訪れます。湖畔では釣りを楽しむことができ、ルアーフィッシングのスポットとしても人気です。
奥野ダム・松川湖の見所
ダム堤体・・・ロックフィルダム特有の雄大な景観を楽しむことができます。
エコーブリッジ・・・ダム湖にかかる橋で、美しい景色を眺めながら渡ることができます。
展望広場・・・松川湖を一望できる展望広場があります。
遊歩道・・・湖畔を一周できる遊歩道があり、散策に最適です。「健康のため」と多くの市民が利用しています。
ホタル観賞・・・6月には湖畔でホタルの鑑賞会が開催されます。
松川湖湖畔で見つけた枯れたススキの魅力
太陽の光を受けると、穂が金色に輝き、影とのコントラストが美しい風景を生み出します。特に逆光で見ると幻想的であったりします。
フアフアとした穂は優しく温かみを感じることができます。
枯れたススキを見ていると、ものの哀れや無常観を感じさせますが、力強く立ち続ける姿は力強さを感じることもできます。
風に揺れる穂は柔らかくしなやかに輝いていました。
12月に咲くこの花は山茶花?椿?
たぶん、山茶花なのだろう・・・と思いながら写真を撮りました。最近では椿の開花も早いようなので、椿?と思ったのですが、山茶花ですよね?
椿と山茶花の違い
椿と山茶花はどちらもツバキ科ツバキ属の植物で良く似ています。見分ける点をいくつか調べてみました。
※開花時期
椿・・・12月~4月頃
山茶花・・・10月~12月頃
椿は冬から春にかけて咲き、山茶花は秋から冬にかけて咲きます。ただし、品種によっては開花時期がずれることもあるので、開花時期だけで判断するのは難しい場合があります。
※花の散り方
椿・・・花ごとポトリと落ちる。
山茶花・・・花びらが一枚ずつ落ちる
椿は花首から落ちるため、地面に落ちた花も形がそのまま残っていることが多いです。山茶花は花びらがバラバラに散ります。
※花の形
椿・・・カップ状で花びらが厚い
山茶花・・・平開し、花びらが薄い
椿の花は立体的で、横から見ると筒状になっています。山茶花の花は平面的で開いた形をしています。
※葉
椿・・・葉の縁がギザギザしていない。葉脈が透けて見える。
山茶花・・・葉の縁がギザギザしている。葉脈が黒っぽい。
椿の葉は表面に光沢があり、ツルツルしている。山茶花の葉は、椿に比べると小さめで、葉脈が黒っぽく見えます。
※香り
椿・・・ほとんど香りが無い。
山茶花・・・ほんのり甘い香りがある。
椿と山茶花の交雑種である「寒椿」という種類もあります。寒椿は、山茶花のような花びらが散り、椿のように開花時期が長いという特徴を持っています。
ユーカリの木
奥野ダムの上流、展望広場の向かい側にユーカリの木がありました。
散歩をしていた年配の男性の方に「ユーカリの木がこの辺りにあると聞きましたが、あの林ですか?」と尋ねると、「そうだよ、あれだよ」と言って指を差しました。
「伊東と熱海の名木物語」 ”あい”の懇話会 の本によると、
このユーカリの林について、竹田信一さんの「続・伊東百年」や当時の関係者などの話を統合した結果、次のようなことが判明しました。昭和20年代後半、大宮の平沼康彦氏が種を輸入、自身の持ち山がある奥野で栽培を開始、担当した川上昌次さんが苦労の末に種から育苗することに成功、その後奥野の大川高さんが引き継ぎ、数年後には苗木を売り出すことができました。”あい”の懇話会
展望広場の所にログハウスがあります。その近くに「ユーカリの詩」詩碑があります。昭和55年に伊東在住の書家で墨画家の「内山雨海(うちやまうかい)が件の話の感銘を受けてユーカリの林の美しさとダム建設で沈む奥野への思いを込めて詠ったものだそうです。
おわりに
カメラ散歩の魅力は、日常の中に隠れた美しさや感動を発見できること、そしてそれを写真という形で残せることにあると思います。
具体的にまとめました。
※新しい視点の発見・・・普段何気なく通り過ぎていた風景も、カメラを通して見ると違った景色に見えてきます。いつも歩いている場所でも、光や影、季節の変化に気づくことで新しい発見があります。
※五感を研ぎ澄ます・・・美しい景色、面白いもの、心を揺さぶるものなど、カメラ散歩は五感を意識させてくれます。風の音、花の香り、花の色、普段は気づかない所まで意識が向くようになります。
※コミュニケーション・・・撮った写真をSNSやブログなどで共有することで、同じ趣味を持つ人達と繫がることができ、写真を通してコミュニケーションの輪が広がります。
気軽に始めることができるのもカメラ散歩の魅力の一つです。